日大アメフト部の実態…「とくダネ!」独自取材に元部員が語る暴力指導と暴言

スポーツ報知
内田前監督

 1日放送のフジテレビ系「とくダネ!」(月~金曜・前8時)で日大の悪質タックル問題を特集した。

 番組では元日大アメフト部員を独自取材。内田正人前監督(62)の存在を「王様的なんじゃないですかね。独立国家のそういう存在だったのかなと思います」と明かした。「内田監督が来たことによってすべてをかけて日本一になれって言われて。就活もさせないし、日大のアメフト部も卒業させないって言われて、なんかこれ以上やっていける自信がなくなっちゃったっていうのが大きいですね」と退部を決意したという。

 元部員は番組の取材に、内田氏の就任で練習内容も「試合形式の練習が今までの2、3、4倍ぐらいに増えていった。指導の上で手を出されることもありましたし、心ない言葉を言われることもありました。コーチの気分があまり良くない日だと、頭を殴ったり蹴り飛ばしたり、そういうのもありましたね」と証言。さらに「お前みたいなゴミを育てた親もたかが知れているな、みたいな。親もゴミ同然だな、みたいな、そんな感じのことも言われました。普通に殺すぞとかもありますし、死ねもありますし。例えば上級生であまり目立ってない選手がいるとするじゃないですか。その人は結構、はまっている人だったら、お前もあいつみたいにしてやろうか、とか」と暴言を吐かれたこともあったという。

 さらに「体の大きい選手にでくのぼうとか言って、お前は本当にデカイだけやなとか言って、顔を殴ったり、足を払って倒させたり、ヘルメットのフェイスの部分をつかんで振り回して壁に叩きつけたりとか、そういうのは見てましたね」とし「1、2年生は結構、つねられたり。他の3、4年生からも同じようにやられてたりして、お前もやってみろ、みたいな感じで。そういう風な陰湿なことをやってくるんですよ。つねると言ってもかわいく聞こえるかもしれないですけど、体中にあざがのこるぐらい強かったりしていましたね」と暴力による指導も証言。さらに「朝練の時にコーチがその選手を他の選手の前で軽く指導したんですよ。その時に、お前、なんだその目つきはって言って、顔面をボコボコに追いかけ回して殴ったりしていました」と告白した。

 また、番組の取材に元部員は「肉離れしてもけがと見なされなくて続行したり。練習中に頭が痛いって言った選手がいても、特に気にせずやっていたら、その選手は頭の血管が切れちゃって。大手術につながって、救急車呼ぶのも遅くなってあと少し遅かった死んでたってなって。結局、今、その選手はアメフトやってないですね」と証言。練習では「相手をけがさせる練習もやっていましたね」とし「ルールにのっとった中でけがをしやすいブロックみたいな練習とかはやっていました」と明かしていた。

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