【Ｂリーグ】仙台・桶谷ＨＣ「１年でＢ１復帰」ニューリーダーに新加入の月野を指名

　プロバスケットボールＢ２で今季東地区４位の仙台８９ＥＲＳは７日、仙台市内で、２年契約を結んだ桶谷大ヘッドコーチ（ＨＣ、４０）の就任会見を開いた。同ＨＣは、今季限りで現役引退した志村雄彦次期取締役（３６、編成担当）とともに、２年契約でＢ２金沢から新加入のガード・月野雅人（２９）をニューリーダーに指名した。

　２０１１年春に琉球で指揮官と選手の関係だった志村氏から「いつかまた、一緒に仕事したかった。一瞬、選手に戻りたいと思ったほど」と言われた桶谷ＨＣは「簡単ではないが、１年目でのＢ１復帰へチャレンジする。プレースタイルはまずディフェンスから」と抱負を述べた。

　そして、志村氏が「自分が８９ＥＲＳに残してきたものをぜひ、継承してほしい」と期待する月野が、途中でサプライズ登場。「リーダーシップは、学びながら、さらに発揮できるようにしたい。コート上では、タフなディフェンスを続けながら、速い攻めに対応できるプレーを…」。昨季は金沢で全６０試合出場。オフにはＢ１を含む複数のクラブからオファーを受けたが、岩手時代の１２年から３季、指導を受けた桶谷ＨＣ率いる仙台を選んだ。新指揮官も「主将候補。リーダーシップを持つ」と高く評価した。（須貝　徹）

　◆桶谷　大（おけたに・だい）１９７７年１２月２３日、京都府生まれ。４０歳。アリゾナ州立大でコーチ学を学び、２００５年からｂｊリーグ大分のアシスタントコーチ、ＨＣ等を務め、琉球ＨＣ時代は０８―０９季と１１―１２季の２度、リーグ優勝。その後は岩手ＨＣを経て、１５年からは大阪ＨＣ。Ｂリーグ初年度の昨季はＢ１西地区３位、今季は同４位で、シーズン終了後に退任。