ジョセフ日本、イタリアに連勝ならず

スポーツ報知
後半、トライを決める松島

◆ラグビー国際テストマッチ リポビタンDチャレンジカップ2018第2戦 日本代表22―25イタリア代表(16日・ノエビアスタジアム神戸)

 日本代表は前週に快勝したイタリア代表と対戦し、22―25で惜敗した。前半4分に反則でシンビン(一時的退場)を出し、3―12で折り返し。後半は20分から出場したSO松田力也(24)=パナソニック=らが流れを変え、最大16点差から2点差まで追い上げたが、手痛いPG2本で突き放された。連勝はならず、通算対戦成績は2勝6敗に。23日にはジョージアと対戦する。

 神戸で初めてのテストマッチは、2016年10月に亡くなった偉大なスター、平尾誠二さん(享年53)のメモリアルマッチとして行われた。京都・伏見工高の後輩・松田は投入直後の後半20分、パスからこの日、日本の初トライへ導いた。「気負ってしまうと硬くなるので、いつも通りやるべきと思っていた」と振り返ったが、「勝利だけができなかった」と悔しがった。

 前週の対イタリア第1戦は34―17で快勝。逆襲を「嵐」に例えて警戒した通り、序盤から猛プレッシャーを食らった。前半4分にロックのアニセが危険なプレーでシンビンに。数的不利の時間帯こそ無失点で乗り切ったが、前戦勝利の立役者・SO田村がマークされ、ボールを思うように動かせず主導権を握れない。ミスも出て、3―12で折り返し。自滅ムードが漂った。

 だが、後半に初トライから猛追し、一時は2点差まで迫った。結局、32、34分と反則を犯しPGを決められて失速。ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(48)は「個性を発揮して勝てる立場までいけた」と評価した一方で、終盤の反則は「規律が守れていない。代償が大きかった」と厳しく指摘した。史上初の対ティア1(伝統上位国)連勝ならず。自国開催の19年W杯に向け、勝ち続ける難しさを知った。次戦は強力FWを誇るジョージア相手。松田は「どういう戦い方が一番いいか、準備をして勝ちたい」と力を込めた。

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