日大アメフト部、新監督公募…ただしOBは不可…28日締め切り

スポーツ報知
昨年、甲子園ボウル27年ぶりの優勝を果たした日大フェニックス

 アメリカンフットボール部の悪質タックル問題に揺れる日大は19日、公式ホームページで、同部の新監督及びコーチを公募すると発表した。

 この問題で内田正人前監督(62)ら主な首脳陣が退陣し、選手は自主練習を続けてきた。応募資格には、年齢不問でアメフトの指導経験などが列挙されたが、日大アメフト部OBは除外。応募締め切りは28日で、書類選考と面接を経ての決定となる。

 アメフト部の再生へ、日大が監督とコーチを公募する異例の手段に踏み切った。この日、HP上に募集要項を掲載。採用は若干名とし、応募条件には「高等教育機関での教育歴を有し、高校、大学、社会人等のアメフト指導経験がある」「年齢不問」などを列挙した。最後にただし書きとして「日本大学保健体育審議会アメリカンフットボール部出身者は除く」と、OBの除外が明記された。

 新指導陣に関しては外部からの採用が有力となり、OB会などでも議論が交わされてきた。応募者には〈1〉履歴書及び競技、指導歴〈2〉どのようなチームビルディングを理想とするか―という2つの書類提出が求められ、選考委員会が書類選考、面接を経て7月中にも速やかに決定する。

 アメフト部は現在、公式戦出場停止処分中。秋季リーグ戦出場には、再発防止策をまとめたチーム再建案を提出し、関東学連の検証委員会の審査をクリアする必要があるが、再建には新体制の構築は必須だ。問題が問題だけに、関係者によると、外部から招く後任の人選は難航していたという。

 HP上では、同様の内容を英語でも掲載しており、外国人の指導者も視野に入れる。日大は関東学連から永久追放にあたる除名処分を受けた内田前監督、井上前コーチを始め、十数人いた大所帯の指導陣が機能不全状態。やや人数を減らし、スリムな体制で、再出発する可能性が高い。

 募集締め切りは28日で、もう10日もない。火中の栗を拾う勇気にあふれた指導者が、何人現れるか。

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