ジョセフ日本、強敵ジョージアを完封…フッカー堀江「ジャパン、ハンパないって」

スポーツ報知

◆ラグビー国際テストマッチ リポビタンDチャレンジカップ2018第3戦 日本代表28―0ジョージア代表(23日・豊田スタジアム)

 日本代表がスクラム自慢のジョージア代表に28―0で完勝した。9―0の後半9分、スクラムからプレッシャーをかけ最初のトライをゲット。守備でもプレッシャーをかけ続け反撃の余地を与えなかった。アジア勢以外からの完封勝利は15年8月のウルグアイ戦(40―0)以来2度目。6月の3連戦を2勝1敗で勝ち越し、11月のニュージーランド、イングランド2連戦へ大きな自信をつけた。

 日本が世界屈指のスクラムを上回った。後半9分、敵陣15メートル付近まで攻め込んだ相手ボールのスクラム。フッカー堀江の「ゴーサイン」に合わせ意思統一したFW8人が一体で押して浮かせ、慌てた相手がこぼしたボールをつなぎ、途中出場のロック、ファンデルヴァルトがポスト右にトライ。小雨が降る肌寒さを吹き飛ばした。

 ジョージアのスクラムは重さだけでなく、ずらすなど駆け引きも上手で「世界一」と称される。しかし前半から互角に組みプロップ稲垣は「圧力を感じていなかった。いつでも押せる」と手応えを感じていた。

 15年W杯後はポジションごとに役割を決め「各自が仕事を果たせば全体で押せる」(堀江)スクラムを磨いてきた。16年11月に28―22で勝ったが押し負けた相手に、進化を見せつけた。

 6月の3連戦は2勝1敗。結果を残し手腕への疑問の声を封じたジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、48)は「(主将の)リーチが選手を集めてプレーの確認をしていた。自らやる姿勢をみせてくれた。特別なものがチームに芽生えている」と評価。15年W杯経験者は「4年前より進化している」と口をそろえた。

 11月には世界1位のニュージーランド、前指揮官エディー・ジョーンズ率いるイングランドとの対戦が待つ。フッカー堀江は「書いといてください! ジャパン、ハンパないって、めっちゃプレッシャーかけるやん! そんなんできひんって、ていうスクラムを目指すと!」と腕ぶした。(大和田 佳世)

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