京口紘人、「辰吉+内山」の技さく裂で8回TKO初防衛

スポーツ報知
2回、カルロス・ブイトラゴを攻める京口紘人

◆報知新聞社後援 プロボクシング トリプル世界戦 ▽IBF世界ミニマム級(47・6キロ以下)タイトルマッチ12回戦 ○京口紘人(8回2分28秒TKO)カルロス・ブイトラゴ●(31日、東京・大田区総合体育館)

 国内最速1年3か月で王座を奪取したIBF世界ミニマム級王者・京口紘人(24)=ワタナベ=は8回TKOで初防衛に成功した。同級3位カルロス・ブイトラゴ(26)=ニカラグア=に8回2分28秒TKO勝ち。昨年7月に、プロデビューから国内最速1年3か月で世界王座を奪取した逸材が、「辰吉+内山」の技をさく裂させ、プロ35戦目の相手に初KOを浴びせた。

 受け継いだ技が光った。序盤から左ボディーで主導権を握り、ジャブを的確に当てた。4回以降は腫れ上がった相手のまぶたの死角を突いた。「ちょっとだけ爪痕を残せたかな」。リング上では12月29日が誕生日の父・寛さんに「50歳、おめでとう!」と祝福した。

 「ジョーちゃん」と慕う元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎(47)に少年時代に習った左ボディーが得意技。さらに、ジムの先輩、内山高志氏の「ジャブで右目を狙え」という教えが加わった。だが「王者らしい試合かというと物足りない」。最軽量級の小さな体は向上心であふれている。(浜田 洋平)

 ◆京口 紘人(きょうぐち・ひろと)1993年11月27日、大阪・和泉市生まれ。24歳。12歳でボクシングを始める。大阪・伯太高を経て、大商大で主将を務め、2014年度国体成年の部ライトフライ級優勝。アマ戦績は52勝(8KO)14敗。16年4月にプロデビューし、17年2月に東洋太平洋ミニマム級王座を獲得。身長161センチの右ボクサーファイター。家族は両親と兄、姉。

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