村田、沖縄合宿で体も脳も特訓中 室伏広治氏の著書熟読&英語も勉強中

スポーツ報知
沖縄合宿で海沿いの砂浜をランニングする村田諒太(カメラ・浜田 洋平)

 プロボクシングWBA世界ミドル級王者・村田諒太(32)=帝拳=が16日、沖縄合宿で“室伏イズム”を吸収中であることを明かした。過酷な走り込みで下半身をいじめ抜く中、空き時間に2004年アテネ五輪男子ハンマー投げ金メダル・室伏広治氏(43)の著書「ゾーンの入り方」を熟読。親交の深い鉄人の考えを学ぶだけでなく、英語の勉強も同時に行い、初防衛戦に向けて頭も鍛え上げる。

 世界王者に休む暇はない。毎朝約1時間の走り込みを8時頃に終え、午後3時の練習再開まで頭をフル回転させた。ともに12年ロンドン五輪に出場し、練習方法を教わったこともある室伏氏の本に「物事の捉え方が面白い。学べている」と充実感をにじませた。

 休養の重要性を再認識させられた。日本では厳しい練習をすれば勝てるとされるが、それは実力を発揮することに比例しない。気づかない間にオーバーワークを生む。「負けて『もっと練習すればよかった』というけど、『もっと休めばよかった』という逆転の発想が日本人にはないって。本当にその通り」と納得顔だ。

 “室伏イズム”の吸収だけではない。英単語や文法も勉強中で、赤いシートで参考書の文字を消して暗記に励む。「地道なことをやっている」。初防衛戦は、2か月以上も先の予定。今は体と脳を追い込み中だ。(浜田 洋平)

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