現役復帰宣言した亀田興毅氏「戦いたい相手は2人います」5月めどに復帰戦検討

スポーツ報知
亀田興毅氏

 元日に現役復帰を宣言したプロボクシング元世界3階級王者の亀田興毅氏(31)が、20日に放送された、インターネットテレビ局AbemaTV「亀田一家人生を賭けた3大勝負―アフターストーリーSP―」で、復帰戦について「5月7日の近辺に(試合を)出来ればな」と現役復帰に向けたスケジュールを明かした。

 興毅氏は、2015年10月に4階級制覇を狙って米国シカゴでWBA世界スーパーフライ級王者・河野公平(ワタナベ)に挑んだが、2回にダウンを奪われ0―3の判定負けを喫し引退した。

 興毅氏は「もう一度、世界王者になろうとか思っているわけでもない。現役でバリバリやっている選手たちに失礼。そんなに甘い世界ではない」とした上で「自分の中では戦いたい相手は2人います。元世界王者として、情けない姿でリングに上がるのもかっこわるい話なんで、今ちょっと軽くですけどトレーニング開始しています」と続けた。

 進行役の辻よしなりアナウンサー(56)は、対戦相手について「河野選手ですか?」と質問。興毅氏は「河野選手も素晴らしい選手で、あの試合に関しては、納得している。すごく厳しい練習をして、作戦通りに戦った。結果はあれなんですけど、悔いが残っているわけではない」と答えた。

 弟の大毅氏は、復帰への思いを語る兄について「僕は反対ですよ」ときっぱり。「プロのリングですよ。ヘッドギアもないし、グローブもちょっと前にやった試合の半分くらい。2年以上もリングに上がっていないし危険。家族としてはゴーサインは出せない。オヤジもそうだと思うし、(三男の)和毅もそうだと思う」と兄の現役復帰にストップをかけた。

 これに対して興毅氏は「大毅の言っている意味は分かる。逆の立場なら同じ意見」としつつ「でも、自分もファイターですから、どこかにそういう気持ちが消えないところがある」と決意が固いことを強調し、昨年5月7日に行ったAbemaTV「亀田興毅に勝ったら1000万円」の1年後となる5月をめどに復帰戦を考えているとようだ。

 興毅氏は、元旦の「AbemaTV新春ボクシング祭り!亀田一家人生を賭けた3大勝負」で、弟・大毅氏(28)の試合後にリングで「みんなすごい戦いをしてくれて、自分も色々思うところがあって、最後やり残したこと、やらなければならない試合があるんじゃないか」と語り、続けて「どういう形になるか分からないが、できるのであればもう1回リングに上がろうと。現役復帰しようと思う」と宣言した。

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