村田、横浜アリーナで初防衛戦決定「この試合で勝たないと何も残らない」

スポーツ報知
村田諒太(左)は初防衛戦発表会見でイタリアから来日した挑戦者エマヌエーレ・ブランダムラとポーズをとる

 プロボクシングWBA世界ミドル級王者・村田諒太(32)=帝拳=が、キャリア最大規模の会場でV1を狙う。帝拳ジムは22日に都内で会見を開き、4月15日に同級10位エマヌエーレ・ブランダムラ(38)=イタリア=と初防衛戦(報知新聞社後援)を行うと発表。昨年5月の世界初挑戦時(有明コロシアム)を上回る1万6000人収容の横浜アリーナを満員にし、ミドル級の日本人初の世界王座防衛を目指す。

 ―王座奪取から3か月。

 「今日が本当のスイッチオン。これを機にボクシングだけにフォーカスできる。前回の試合の反省を生かしながら、取り入れていることもあるし、その辺りは試合で見せられたら」

 ―初防衛なら日本人初。

 「結果としてついてくればいい。初防衛戦は難しいと言われる。王者になって満足したり、周りからの扱いも変わったり。その中でハングリー精神を失うことが原因だと思うけど、(自分は)チヤホヤされて変わることはない。しっかり自分のボクシングをつくり上げたい」

 ―王者で迎える世界戦。

 「今までどんな形でも『挑戦だ』と思っていた。もちろん、プレッシャーがある。防衛できる選手なのか、この先がある選手なのかを判断される。次につながる試合だと言われるのは、本当に気持ちをつくりにくい。結果として次につながればいいけど、まずはこの試合で勝たないと何も残らない」

 ◆村田 諒太(むらた・りょうた)1986年1月12日、奈良市生まれ。32歳。中学1年でボクシングを始め、南京都(現・京都広学館)高で高校5冠。東洋大、同大学職員で全日本選手権優勝5回。2011年世界選手権銀メダル。12年ロンドン五輪ミドル級でボクシング日本勢48年ぶりの金メダル。13年8月にプロデビューし、17年10月にWBA世界ミドル級王座奪取。身長183センチの右ボクサーファイター。戦績は13勝(10KO)1敗。家族は妻と1男1女。

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