ボクシングが東京五輪で除外も IOCバッハ会長が示唆

スポーツ報知

 国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は4日、韓国の平昌で開かれた2日間の理事会終了後に記者会見し、統括団体のガバナンス(組織統治)や審判の判定で問題が指摘されているボクシングを2020年東京五輪の実施競技から除外する可能性を明らかにした。

 国際ボクシング協会(AIBA)は1月下旬にラヒモフ副会長(ウズベキスタン)を新会長代行に選出したが、同氏は米財務省から「ウズベキスタンの代表的な犯罪者の一人で、ヘロイン売買に関わる重要人物」と指摘されている。AIBAでは、規約違反を指摘された呉経国会長(台湾)が昨年11月に辞任したほか、リオデジャネイロ五輪では相次ぐ不可解な判定で八百長や買収の疑惑が出るなど混乱が続く。

 IOCは独自調査の着手や、昨年12月に凍結した分配金を含む全ての支払い停止を決め、AIBAに報告書を求めた。

 ★日本ボクシング連盟・山根明終身会長「非常に残念な話題だ。心配じゃないと言えばウソになるし、本当に東京五輪で除外という動きが出れば、アマチュアボクシングを愛する我々が黙っちゃいない。私自身も8年間、国際連盟の常務理事を務め、現体制を担う理事たちは言わば後輩だ。長老である私にも必ず事態打開への何らかの要請があるはず。選手しかり強化に携わる多くの人が東京に向けて精いっぱい頑張っている。国際連盟から要請があれば、その時は国内統括団体のトップとして、しっかりと務めを果たしたい」

 ★村田諒太(ロンドン五輪ミドル級金メダリスト、現WBA世界ミドル級王者)「そう(除外に)なったら非常に残念です。判定の透明性をしっかりしないといけないですが、ボクシングは古代オリンピックからある競技だと思っています。なくなったらさみしい。歴史をしっかり守ってほしいという気持ちがあります」

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