比嘉“羽生道”で女子もKO!日本新16戦連続はもちろん!!

スポーツ報知
明るくポーズをとる拳四朗(右)と比嘉(カメラ・能登谷 博明)

◆報知新聞社後援プロボクシング・トリプル世界戦 ▼WBA世界ミドル級タイトルマッチ 王者・村田諒太―同級8位・エマヌエーレ・ブランダムラ ▼WBC世界フライ級タイトルマッチ 王者・比嘉大吾―同級2位・クリストファー・ロサレス ▼WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ 王者・拳四朗―ガニガン・ロペス(4月15日、神奈川・横浜アリーナ)

 WBC世界フライ級王者・比嘉大吾が“羽生道”で16戦連続KO勝利の日本新記録を狙う。フィギュアスケート男子・羽生結弦(23)=ANA=の66年ぶり五輪連覇に感激。19日に都内で発表された同級2位クリストファー・ロサレスとのV3戦で、完勝を誓った。WBC世界ライトフライ級王者・拳四朗(けん・しろう)もV3戦を行い、WBA世界ミドル級王者・村田諒太の初防衛戦と合わせて、トリプル世界戦(報知新聞社後援)となる。

 世界を沸かせた絶対王者から吸収した。比嘉は17日に羽生の連覇を生でテレビ観戦。「重圧の中で最高の結果を出す。そこが上にいける理由だと思う」と、精神力に目を見張った。

 学んだのはハートだけではない。キラキラとした言葉を並べる1歳年上の金メダリストに、「対応力がすごい。いろんな言葉が出てきて。自分もレパートリーを増やしたい」と、コメント力に感心した。爽やかな容姿にも触れ、「スケートの選手って王子様系ですよね。ケモノ感がない」と、自身のヒゲをさすって苦笑い。激しいKO劇に沸くファンの存在はうれしいものの、「自分はオッサンだと思われているので、女性人気を増やしていきたい」と、自虐を交えて目標を掲げた。

 自己管理も物足りないと理解している。毎試合陥る約10キロの減量苦は、普段の不摂生が原因の一つ。人が残した物でも「もったいなくて」と、つい手が伸びる。24日には他団体のフライ級世界戦視察で渡米するが、ジャンクフードは大敵。野木丈司トレーナー(57)は「僕がついてしっかり見ておく。羽生君を見習わないといけない」と、徹底管理を促すつもりだ。

 具志堅用高会長(62)は、「勝てば(24日の)WBA王者と統一戦をやりたい」と計画する。次戦の相手は自身に似て好戦的なタイプ。4日のV2から2か月後と短期間だが、KO勝ちなら16戦連続の日本新記録となる。「比嘉大吾という記憶が消えないうちに、インパクトに残る試合をしたい」。氷上の絶対王者に学んだことを、リング上で体現する。(浜田 洋平)

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