ネリが来日「寒さ嫌いじゃない」

スポーツ報知
チャンピオンベルトを手に取材に応じたネリ

◆報知新聞社後援 プロボクシング▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 ルイス・ネリ―山中慎介(3月1日、東京・両国国技館)

 前WBC世界バンタム級王者・山中慎介が、因縁の相手にまさかの気遣いを見せた。都内の所属ジムで20日、同級王者ルイス・ネリとの再戦に向けた練習を公開。自身の練習後に昨年8月にV13を阻止された相手が来日することを知り、取材に向かう報道陣へ寒暖差に注意するように伝言。前回の試合後にドーピングが発覚した王者と公平に戦うため、計量オーバーなどの問題を起こさないように呼びかけた。

 来日したネリは、都内のホテルで取材に応じた。自慢のひげを蓄え、ジーンズに薄い上着姿で登場。「日本の寒さは体重を落とすのに骨が折れるよ」と開口一番に話したが、山中の伝言を受け「全然、寒さは嫌いじゃない」と強がった。

 今回は食に細心の注意を払っている。山中戦前の7月27日に実施した検査で禁止薬物ジルパテロールに陽性反応を示した。当時の経緯を聞かれ、調整中に口にした牛肉が「食品汚染によるものだった」と弁明。今回は2か月前から栄養士を雇い、陣営スタッフ10人とともに日本に帯同させた。信頼できるオーガニックの食品で体をつくり「米国産の牛肉も食べた。サーモン、マグロもね」と波紋を呼んだこともどこ吹く風だ。

 来日前に受けた2度のドーピング検査は問題なし。「王者になって生活が変わった。日本に勝ちに来た。私の年が始まる」と自信満々だった。

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