ネリ陣営が山中使用グラブに異議!「日本製で合わせろ」決戦前に急きょ変更強いられる

スポーツ報知
ネリからのクレームで28日に再度グローブチェックを行うことになり困惑する山中(左から3人目)

◆報知新聞社後援 プロボクシング・ダブル世界戦▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 ルイス・ネリ―山中慎介(3月1日、東京・両国国技館)

 プロボクシング前WBC世界バンタム級王者・山中慎介(35)=帝拳=が27日、同級王者ルイス・ネリ(23)=メキシコ=との再戦に向けて都内で調印式を行った。決戦を2日後に控えた公式行事で“ドタバタ劇”が巻き起こった。

 山中陣営の浜田剛史代表は「王者に敬意を示そうと。メキシコ製を使うと思っていた」と、ネリの母国のレイジェス社製グラブを用意。しかし、グラブチェックに入った途端、相手陣営のギジェルモ・ブリトマネジャーが「違う。前回、(日本の)ウィニング社製で勝った。ウィニングで合わせろ」と主張し、グラブの変更を求めた。

 世界戦のグラブ選択権は王者側の希望で使用グラブが決まり、挑戦者も同じメーカーで統一する。ただ、挑戦者の要望が通れば他社製の使用も可能だ。過去の試合は全てウィニング社製を使用してきた山中は、今回に限りネリに合わせてレイジェス社製で練習を積んできた。急きょ変更を強いられ、浜田代表は「予期せぬことだね」と苦笑いしつつも、「ウィニングの感触はすぐにつかむ」と対応できることを強調し、相手の要望に応じる考えを示した。

 ブリト氏は「ネリがチャンピオンなんだから、こちらに選ぶ権利がある。ウィニングで練習してきたし、ウィニングを推す」と断固として曲げない姿勢。突然の変更で山中のスポンサーのロゴが入らない懸念もあるが「日本に工場があるんだから、準備できないわけがない。できないと言うなら、こちらで買ってくる」と強く示した。

 28日の前日計量後に行われるルールミーティングで話し合い、正式に使用グラブを決定する。

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