【ボクシング】田中恒成、フライ級初戦は9回TKO勝ち 世界最速3階級制覇へ標的はWBO王者・木村翔

スポーツ報知
3回、バルドナドに右ストレートをヒットさせる田中恒成(右、カメラ・田村 龍一)

◆ボクシング ▽フライ級10回戦 〇田中恒成(TKO 9回2分26秒)ロニー・バルドナド●(31日・名古屋国際会議場)

 元WBO世界2階級王者で同フライ級(50・8キロ以下)1位の田中恒成(22)=畑中=が31日、同級13位のロニー・バルドナド(22)=フィリピン=との無敗同士のノンタイトル戦で9回TKO勝ちし、同級転向初戦を飾った。

 田中は昨年9月の前試合での両眼窩底骨折からの再起戦。初回からバルドナドの大振りのパンチを的確にかわした。標的とするWBO世界フライ級王者・木村翔(29)=青木=がテレビ放送のゲスト席で見つめるなか、4回にボディー攻撃でダウンを奪うと、9回のラッシュでTKO。「ダウンさせた次のラウンドで倒したかったけど、フライ級でやっていく自信はついた」と笑顔を見せ、木村と握手をかわした。

 陣営の畑中清詞会長(51)は「(上位ランカーの)指名挑戦権を使いたい」と、9月ごろの次戦で木村挑戦を見すえており、田中がプロ12戦目で3階級制覇を達成すれば、世界最速となる。

 通算成績は田中が11勝(7KO)、バルドナドが10勝(7KO)1分け1敗。

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