具志堅会長、ロマゴン親戚のロサレス「強そう」

スポーツ報知
比嘉の対戦相手・ロサレス(右から2人目)にニカラグアコーヒー豆をプレゼントしようとする具志堅用高会長(左端=カメラ・川口 浩)

◆報知新聞社後援プロボクシング・ダブル世界戦 ▽WBA世界ミドル級タイトルマッチ 王者・村田諒太―同級8位・エマヌエーレ・ブランダムラ ▽WBC世界フライ級タイトルマッチ 王者・比嘉大吾―同級2位・クリストファー・ロサレス(4月15日、神奈川・横浜アリーナ)

 WBC世界フライ級2位クリストファー・ロサレスが10日、3度目の防衛を狙う同級王者・比嘉大吾との世界戦(報知新聞社後援)に向け、都内の帝拳ジムで練習を公開した。同じニカラグア人で親戚の元世界4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(30)とのスパーリングなどで調整して準備万端。プロ29戦でダウン知らずの挑戦者が、日本新記録の16戦連続KO勝ちのかかる比嘉に立ちはだかる。

 淡々とメニューをこなす背中に自信をみなぎらせた。ロサレスはシャドー、縄跳びで軽めに調整。「試合が大変待ち遠しい。とてもリラックスしているよ」と余裕の笑顔を見せた。

 母とロマゴンがいとこ同士。初の世界戦に向け、元世界4階級制覇王者と42回のスパーで拳を合わせた。ロマゴンの技術を参考にしたこともある比嘉への対策には、これ以上ないパートナーだ。「彼とのスパーが今回のキーポイント。コンビネーションのとてもいい選手でいい調整ができた」と自信を深めた。減量は残り0・5キロと順調。陣営のトレーナーも「全てのパンチに対応する練習をした。カウンターもね。比嘉は前に出てくる。それをクレバーに利用する」と強気だ。

 視察した比嘉陣営の具志堅用高会長(62)は「体幹が強そう。かなり足を使ってくるかも」と印象を語り、アマ117戦で9敗の戦績に「ボクシングを知り尽くしている」と警戒した。参加した会見では「彼女いますか?」「何人?」「(交際)期間は?」などと質問の連打で陽動。しかし、差し入れで手渡したニカラグア産のコーヒー豆は「好きじゃない」と言われ、空振りに終わった。

 関係者の間では「(比嘉が)この相手に勝てば大したもの」と最強挑戦者の呼び声も高い。ロサレスのプロでの3敗はいずれも判定。29戦で一度もダウンしたことがなく「このチャンスを決して逃さない」と王者奪取を宣言。比嘉にとっては16連続KOへ激しい戦いとなりそうだ。(浜田 洋平)

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