減量苦の比嘉、気力振り絞り日本新の16連続KO宣言

スポーツ報知
調印式を終えポーズをとる比嘉大吾(左)と挑戦者のロサレス

◆報知新聞社後援プロボクシング・ダブル世界戦 ▽WBC世界フライ級タイトルマッチ 王者・比嘉大吾―同級2位・クリストファー・ロサレス(15日、神奈川・横浜アリーナ)

  調印式が13日、都内のホテルで行われ、3度目の防衛戦に臨む王者・比嘉大吾(22)=白井・具志堅=が、日本新記録の16戦連続KOを予告した。減量のピークで声に元気はなかったが、絞り出すように「(1回KOだった前回のような)今回も変わらず1ラウンドから全力で倒しにいきます」と意気込んだ。

 12日の予備検診と比べて顔色は良くなっていたが、減量は大苦戦している様子。比嘉は過去の世界戦前の減量と比べ「いつもと変わらない状態です。試合には100%で臨みます」と平常心をアピールした。陣営の具志堅用高会長(62)によると調整は遅れているという。リミットまで絞る体重について、具志堅会長は「トレーナーも俺には教えてくれないんだよ」。野木丈司トレーナーも「後は待つだけ」と話した。

 ネクタイにスーツ姿で出席した挑戦者のロサレスは、比嘉の疲労困ぱいぶりを見て「疲労させてチャンスにKOを狙う」と意気込んだ。具志堅会長もロサレスを「比嘉にとっては過去最強の相手。簡単には勝たせてくれないだろう」と警戒した。

 V3防衛後、比嘉陣営は米国で他団体王者との2団体統一戦を描く。具志堅会長は「まずは計量だよ。これを突破しないと話にならないから。俺も心配でこの2、3日はほとんど眠れないんだよ」と話した。

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