井上尚弥、3階級制覇に視界良好「全ての空間を支配する」長身マクドネル対策バッチリ

スポーツ報知
長身のマクドネルを想定して、高い位置のミットにパンチを放つ井上尚弥(右)

◆プロボクシング ダブル世界戦▽WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 ジェイミー・マクドネル―井上尚弥(25日、東京・大田区総合体育館)

 元WBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥が、リング上を支配する。WBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネルへの挑戦に向け16日、横浜市内の所属ジムで練習を公開。王者の身長178センチ、リーチ183センチは、いずれも井上を約14センチ上回る。過去最長身の相手だが「歴史に名を刻む試合をしたい。全ての空間を支配する」と前後左右だけでなく、上下の距離感を確かめてきた。

 今回、呼び寄せたスパーリングパートナーは自己最多の6人。全員170センチ以上あり、自分のガードの位置やパンチの狙いどころを修正した。試合より大きい14オンスのグラブで上に打ち切ることを徹底。「最初はヘッドギアをかする程度。無駄なパンチが多かった」と苦戦したが「最後は調整できた。あとはイメージを深めるだけ」と手応え。懐に潜り込んでボディーをたたき込む練習も繰り返し、上下でも相手をねじ伏せる。

 他団体王者とトーナメント方式で争う「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ」への参加オファーが届き、「次(25日)勝てば出る気でいる。出ないわけにはいかない」と明言。「ただ、25日に集中してますよ!」と念を押した。体重はリミットまで残り4キロ弱。日本人5人目の3階級制覇で王者をのみ込む。(浜田 洋平)

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