田口、おしゃれにＫＯ…２０日Ｗ世界戦

◆報知新聞社後援　プロボクシング　ダブル世界戦　▽ＷＢＡ・ＩＢＦ世界ライトフライ級統一王座防衛戦　ＷＢＡ・ＩＢＦ王者・田口良一―ＩＢＦ６位・ヘッキー・ブドラー　▽ＩＢＦ世界ミニマム級タイトルマッチ　王者・京口紘人―ＷＢＯライトフライ級８位、ＩＢＦ同級１０位・ビンス・パラス（２０日、東京・大田区総合体育館）

　ＷＢＡ・ＩＢＦ世界ライトフライ級統一王者・田口良一が、おしゃれにリングインする。ダブル世界戦（報知新聞社後援）の予備検診が１８日、都内で行われた。日本人初の２つのベルトを懸けての、ＩＢＦ同級６位ヘッキー・ブドラーとの統一王座防衛戦。有名デザイナーが作ったトレンチコート風の青いガウンと、自身初の黒いトランクスで臨む。Ｖ２を狙うＩＢＦ世界ミニマム級王者・京口紘人ら４選手に異常はなかった。

　田口のリングインに注目だ。有名デザイナーが担当した今回のガウンについて、「トレンチ系でコート風。色は青。いつも腰までの長さだけど、もっと長い」と説明。戦場となるリングへの花道が、ランウェーになりそうだ。

　トランクスは初めて黒を使う。色やデザインの違う５種類の中から、「黒は使ったことがないので、やってみようかな」と選択した。ガウンとトランクスを同じ色で合わせるボクサーが多いが、「ちょっとしか（テレビに）映らないので」と気にしない。これまでは青系統が多かった統一王者は、黒のイメージを「オセロとかですかね」と表現。何色にも染まらないカラーで挑戦者をのみ込んでいく。

　身長はブドラーより８センチ高い１６７・５センチ。リーチは３・５センチ、胸囲は７センチも上回った。笑顔で握手をした相手に、「優しそうですね」と和やかな雰囲気。体重はリミット４８・９キロまで残り７００グラムとし、「昔に比べたら落ち着いている。（プロ）３０戦を超えてベテランの域に入った。いい状態でリングに上がれそう」。勝てばＷＢＡ８度目、ＩＢＦでは初防衛となる９度目の世界戦に、臆することはない。（浜田　洋平）