田口VSブドラー戦のジャッジ、メキシコ人を日本人に急きょ変更

スポーツ報知
健闘をたたえ合うブドラー(左)と田口良一(カメラ・川口 浩)

◆報知新聞社後援 プロボクシング ダブル世界戦▽WBA・IBF世界ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 田口良一―ヘッキー・ブドラー▽IBF世界ミニマム級(47・6キロ以下)タイトルマッチ12回戦 京口紘人―ビンス・パラス(20日、東京・大田区総合体育館)

 WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチのジャッジが19日、急きょ変更された。統一王者・田口良一(31)=ワタナベ=とIBF同級6位ヘッキー・ブドラー(30)=南アフリカ=が2つのベルトを懸けて対戦。当初、発表されていたメキシコ人のアルフレド・ポランコ氏から日本人の中村勝彦氏に変更された。中村氏と米国人のマイク・フィッツジェラルド氏、南アフリカ人のネヴィル・ホッツ氏が務める。

 19日正午から行われた調印式、前日計量で発表されたジャッジは、3人の中に挑戦者と同じ南アフリカ人のホッツ氏が名を連ねていた。これを公平性に欠けるとした田口陣営が異議を唱えていた。

 出場選手と同国のジャッジがいることは、ルール上は問題なく、過去の試合でも同様のケースがあった。WBAの立合人を務める日本ボクシングコミッションの安河内剛事務局長は「アンフェアではない」と、あくまでジャッジはどの国籍でも中立的な立場であることを強調しつつ「誤解を与えないように最善を尽くした」とIBF本部と連携を取って変更。3人のうち、選手と同じ国籍が1人ずつ入ることとなった。

 計量をリミット48・9キロで一発パスした田口は、対戦相手と同じ国籍のジャッジがいることに「気になる。公平がいい。僕は日本人もなしで、(選手と)関係ない国、中立がいい。判定ならかなりの確率で相手(有利)になる。ちょっと納得いかない」と話していた。

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