IBFミニマム王者・京口、プロ初ダウンも大差判定でV2防衛

スポーツ報知
2度目の防衛に成功した京口は報知新聞社・丸山社長からトロフィーを贈られた

◆報知新聞社後援プロボクシング・ダブル世界戦 ▽IBF世界ミニマム級(47・6キロ以下)タイトルマッチ12回戦 ○王者・京口紘人(ワタナベ)―挑戦者ビンス・パラス(フィリピン)●

 王者・京口が3―0の大差判定で13戦無敗(12KO)のパラスの挑戦を退け、10戦無敗(7KO)で2度目の防衛に成功した。京口は3回に右ストレートの打ち終わりに合わせたパラスの左フックを右こめかみに受けプロ初のダウンを奪われたが、10回にダウン寸前に追い込むなど他のラウンドでポイントを着実に積み、ジャッジ3人の全員から7点差で支持される判定勝ちを収めた。

 世界初挑戦の19歳のパラスのスタミナと気迫にのみこまれかけた王者だったが、精度の高いパンチと冷静な試合運びでベルトを守った。

 京口は「若くて世界初挑戦の相手だったから『ボクシングを教える』と言ってしまいましたが、初めてダウンを取られてこっちがすごく焦ってしまった」と猛省。10回開始前には右足がつり出したことも明かし、「相手がハングリーで僕のベルトを取ろうとしてきてすごい気迫を感じた。僕のボクシングキャリアですごくいい勉強になった」と相手をたたえた。

 次戦はWBO同級王者・山中竜也(真正)との2団体統一戦に期待が高まる。24歳の王者は「この階級でだれが一番強いかを決めるには統一戦が分かりやすい」とリングの上でアピールし、「(10回に)倒しきれなかったのは自分の力不足。もっと精進してもっと進化した京口紘人を見せたい」と意気込んだ。

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