田口、日本初の統一王座防衛に失敗小差判定負け

スポーツ報知
王座陥落した田口良一は両手を合わせリングを降りた

◇報知新聞社後援プロボクシング・ダブル世界戦 ▽WBA・IBF世界ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 ○挑戦者ヒッキー・ブドラー―統一王者・田口良一(ワタナベ)●

 WBA・IBF世界ライトフライ級統一王者の田口良一(31)が、元WBA世界ミニマム級スーパー王者の挑戦者ヒッキー・ブドラー(30)=南アフリカ=に3―0の小差判定で敗れ、日本初となる2本のベルトをかけた防衛に失敗した。

 3人のジャッジ全員が114―113の採点で挑戦者を支持した。12回の中盤には田口が左フックで挑戦者が尻餅をつくダウンを奪いながら、レフェリーがスリップと裁定する誤審も。試合終了後の採点の集計中にスリップ裁定はダウンに変更されたが、12回の合計採点で田口は逆転することができなかった。

身長差で8センチ低いブドラーは出足鋭く懐に飛び込み、回転の速いパンチを頻発。田口も体をぶつけて応戦したが、4回終盤には挑戦者のボディー攻撃に足が止まる場面もあった。

 試合終了後、採点に納得がいかない会場の一部観客からは「判定、おかしいぞ!」などの怒声も上がった。

 田口の戦績は27勝(12KO)3敗2分け。2冠統一新王者となったブドラーは32勝(10KO)3敗。

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