計量大遅刻の王者マクドネルの代理人「海外では当たり前」…ガクガク震え、目はうつろ

スポーツ報知
げっそりとした表情で計量に臨むジェイミー・マクドネル(カメラ・相川 和寛)

◆プロボクシング ダブル世界戦 ▽WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 ジェイミー・マクドネル―井上尚弥▽WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 拳四朗―ガニガン・ロペス(25日、東京・大田区総合体育館)

 WBA世界バンタム級2位・井上尚弥(25)=大橋=が挑戦者する同級王者ジェイミー・マクドネル(32)=英国=が、前代未聞の大遅刻で計量に臨み、リミットを200グラムアンダーでクリアした。22日の調印式、23日の予備検診に続き3日連続で定刻を守らず、この日は午後1時開始の計量に約70分も遅れた。

 計量後の取材には陣営の世界的プロモーター、エディー・ハーン氏が対応し、「交通事情で遅れた。日本人と違って英国人は時間にルーズな人種なんだ。海外では1時間くらい遅れるのは当たり前。大騒ぎするほどじゃない」と言い訳した。井上尚弥と陣営に対し謝罪もなく「随時、報告は入れていた。筋は通している」と頭を下げなかった。

 宿泊先は横浜市内のホテルで、計量会場の都内ホテルに間に合わせるために午前11時30分に集合する予定だったが、定刻に現れず。午後12時半になって、付き添いの関係者に「リミットまであと300グラムなので10分待ってくれ」と陣営から連絡が入ったが、横浜市内のホテルを出発したのは午後1時20分。午後2時に計量会場に到着したが、計量前のメディカルチェックを拒否して会場に飛び込んだ。

 リミットより200グラム軽い53・3キロでクリアしたマクドネルだったが、ひざはガクガク震え、目はうつろ。倒れるようにいすに座ると一人では服も着られず陣営に服を着させてもらうほどしょうすいしきった状態になっていた。

 体は真っ赤になり、完全に脱水症状の状態に。ハーン氏は「来日して4回も記者会見をしている。あしたの試合に集中させて欲しいので取材対応はしない」と説明し、報道陣を追い払った。

 ふらふらになりながら計量会場を去ったマクドネルは右手親指を突き上げ、「イエ~、グッド!」と力いっぱい強がっていた。

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