元女子世界王者・好川菜々さんが新ジム会長就任　厳しさと愛情の両立目指す

　４月に現役を引退した元ＷＢＯ女子世界フライ級、元ＷＢＣ同級暫定王者の好川菜々さん（３９）が２８日、大阪・堺市にオープンした「ディアマンテボクシングジム」の会長に就任した。同ジムは男女世界王者輩出を目指す一方、青少年育成指導や不登校＆いじめ対策にも取り組む方針。好川さんは、アメフトの悪質タックル問題で日大の選手と前監督がほぼ会話をしていなかったことにも考えさせられたといい、「私自身、多くの出会いに支えられた。練習中は厳しい会長であり、相談に耳を傾けられる会長でありたい」と語った。

　同ジムは近日中に日本ボクシングコミッションへプロ加盟を申請予定。認可され次第、好川さんはプロボクサー出身の女性で国内初のプロ加盟ジム会長となる。同ジムのオーナーは夫で元ＷＢＯアジア太平洋スーパーフェザー級王者の野上真司氏（４３）。「ディアマンテ」はスペイン語でダイヤモンドの意味で、好川さんは「初めから光っている人はいない。原石を磨いて５年で王者を育てたい」。今後は本名の「野上奈々」で活動することも発表した。

　「ディアマンテボクシングジム」の住所は大阪府堺市堺区出島海岸通１―３―１０。ダイエット、健康目的の方も歓迎する。ＴＥＬ＆ＦＡＸ０７２―２５６―４９８１。