船井龍一、プロ14年目で世界初挑戦へ「SUPERFLYに出たい」

スポーツ報知
世界初挑戦の権利を手にした船井龍一

◇プロボクシング ▽IBF世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)挑戦者決定戦12回戦 同級3位・船井龍一〇―●同級7位ビクター・エマニュエル・オリボ(10日、東京・後楽園ホール)

 IBF世界スーパーフライ級挑戦者決定戦が行われ、同級3位のWBOアジアパシフィック王者・船井龍一(33)=ワタナベ=が世界初挑戦の権利を手にした。同級7位ビクター・エマニュエル・オリボ(22)=メキシコ=に2回2分9秒TKO勝ち。2005年のプロデビューから14年目で王者ジェルウィン・アンカハス(26)=フィリピン=への挑戦権を手にした。船井の戦績は31勝(22KO)7敗、オリボは15勝(7KO)3敗1分け。

 船井がパンチ力の強さを見せつけた。「1、2、3ラウンドくらいは様子を見る」と初回はプラン通りに作戦を遂行。しかし、予想以上に相手の動きがよかったため「調子づかせたらやばいな」と2回は手数を増やした。すると、タイミングよく合わせたワンツーが相手の顎にヒット。ダウンを奪い、再開直後に猛然と前に出て試合を決めにかかると、右を打った後に返しの左フックをお見舞い。KO負けのない相手を早々に倒し切った。

 「過去最高の試合になった。KO負けのない世界ランカーに勝てて自信になった」と振り返った。試合後にはファンから「船井」コールを受けたベテラン。「一日、一日、ボクシングをやった結果。4回戦の頃から負けがあって、その経験があるから今がある。見放さないでくれた会長、トレーナーがいたおかげ」と感謝した。

 軽量級の強豪を集めた米国の興行「SUPERFLY」を見据え「この階級も盛り上がっている。『SUPERFLY』の選手はみんな強い。僕も出たい。有名な選手とやると、モチベーションが上がるので有名な選手とやりたい。世界のベルトを取ります」と目標を掲げた。同興行かアンカハスへの挑戦について、陣営の渡辺均会長(68)は「希望は半年以内に」と語った。

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