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アニマル・ウォリアーが断言した相撲レスラー最強説…金曜8時のプロレスコラム

2017年10月13日8時0分  スポーツ報知
  • 日本の少年ファンと交流したアニマル・ウォリアー(右)
  • Tシャツを交換し30年ぶり再会をビールで祝ったアニマル・ウォリアー(左)とキラー・カンさん

 “暴走戦士”ザ・ロード・ウォリアーズのアニマル・ウォリアー(57)と遭遇した。11日に東京・新宿区の「居酒屋カンちゃん」で、店主のキラー・カンさん(現役時代はカーン表記、本名・小沢正志、70)と30年ぶりに再会を果たしたのだ。2人が会うのはカンさんが現役だった1987年以来。その歴史的瞬間を取材させてもらった。

 「世界のプロレス観戦ツアー」の企画で5日に来日し、高松、京都、東京、福島でサイン会などのイベントを開いたアニマル。「どうしてもカーンに会いたい」とリクエストし、帰国前日にカンさんが営む居酒屋で、チームフルスイングがファンイベントを企画したのだった。

 握手して抱き合った両雄。「140キロのカーンをリフトアップしたのを思い出すぜ」とアニマル。身長は190センチ超のカンさんの方が高かったが、アニマルは280ポンド(約127キロ)という威圧感ある体形をキープしていた。モヒカンヘアも、まだ逆立たせることができている。

 ウォリアーズの相棒・ホークさんは03年に46歳で亡くなっており、単身での来日が続いている。「俺はセミリタイアだけど、まだ現役だ。次に日本に来る時は試合をしたい」と腕や胸の筋肉の張りを誇示した。

 報知新聞の過去記事を見せると喜んでくれた。一番大きな扱いだったのが1985年3月7日の初来日を伝える翌8日付芸能面。成田空港VIPルームでの来日会見に約50人の報道陣が集まるフィーバーぶりだった。日本で前評判が高かったのは、前年10月からテレビ東京系「世界のプロレス」(当時、毎週土曜午後8時)で全米での暴れっぷりが紹介されていたからだった。

 「すごいだろ。エアポートではマイケル・ジャクソンのような歓待をしてくれたんだぜ。そして、会見しながらビールを飲んだんだ。キリンだったな。日本のビールはうまいんだ」

 「カンちゃん」でも乾杯でジョッキビール(ここではサントリー)を一気飲みし、「ウォリアーズ・スタイル!」と高笑いした。初来日の85年3月9日に全日本プロレスの両国国技館大会で、ジャンボ鶴田&天龍源一郎の鶴龍コンビのインタータッグ王座に挑戦し、日本テレビ系で生中継された(3本勝負で1-1から反則負け)。これは来日第2戦で、記念すべき第1戦は、同8日の船橋市民体育館でのキラー・カーン&アニマル浜口戦だった(3分39秒で浜口を瞬殺)。さらに同14日に愛知県体育館でカーン&長州力を相手にAWA世界タッグ王座を防衛しており、同じく「世界のプロレス」の登場人物だったカーンの役割は大きかったのだ。

 「長州、鶴田、天龍、輪島、馬場サン…もちろん覚えてるよ」その頃、プロレスに転向した元横綱の輪島大士には、プロレスをコーチしたといい「輪島にはコーベビーフをごちそうしてもらったな」と懐かしんだ。

 やはり聞きたいのは、「誰が強かったか」ということ。通訳もおらず、記者は私だけのため、意訳があることをお断りして書き進めよう。「日米でいろんなレスラーと戦った。日本で俺と対戦した選手はみんな強かった。アメリカでは強い選手とそうでもない選手がいたが、日本の選手はみんな強かった。これは確かだ」

 具体的には鶴田か天龍か? 「天龍は強かった。カーンも強かったな。彼らは相撲出身だからしっかりしている。テンタ、ハク、バーバリアンも相撲出身だろ」とカナダ出身のジョン・テンタ(琴天山)、トンガ出身のキング・ハク(福ノ島)、コンガ・ザ・バーバリアン(幸ノ島)も評価した。

 「俺は相撲が大好きなんだ。貴乃花、若乃花、曙、小錦…。よく見に行った。スモウアリーナ(国技館)で試合ができたことを誇りに思ってるよ」とうれしそうに話した。元大相撲担当としてもうれしい話だった。

 アニマルが輪島とシングルで対戦したことを思い出した。調べてみると87年6月11日。場所は春場所会場の大阪府立体育会館だった(輪島が両国で試合することはなかった)。いつもは2人がかりで輪島をいたぶっていたはずが、珍しいシングルマッチ。相撲と横綱へのアニマルのリスペクトがあの試合に込められていたことを、30年後になって実感した。(酒井 隆之)

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