早大・相楽監督「故障者はいません。戦う準備は整いつつある」

スポーツ報知
箱根に向け(右から)谷口、安井主将を先頭に走り込む早大の選手たち 

 箱根駅伝(来年1月2、3日)に42年連続87回目の出場をする早大が23日、埼玉・所沢市のキャンパス内陸上競技場で練習を公開した。

 昨季は全日本大学駅伝2位、箱根駅伝3位と存在感を発揮したが、今季の学生3大駅伝は苦戦が続く。開幕戦の出雲駅伝は見せ場なく9位。途中棄権した法大を除けば、関東10校の中で最下位に甘んじた。続く全日本では7位。出雲に比べれば結果、内容ともに上向いたが、6位以内に与えられるシード権を逃した。相楽豊監督(37)は「ここまでの大学駅伝では力を発揮できていませんが、箱根駅伝では総合優勝という目標は変えません」と強い意気込みを明かした。

 切り札は主将の安井雄一(4年)だ。前々回、前回ともに5区を走り、それぞれ5位、4位。今回は区間賞候補に挙がる。「前回(1時間14分7秒)より2分速く走ります。目標は1時間11分台。総合優勝するためには往路優勝は絶対条件。自分の走りで優勝を決定づけたい」と前向きに話した。「安井は地力がついた。最後の箱根では『山の神』になってもらいたい」と相楽監督は頼れる主将に最大の期待を寄せる。

 11月26日から12月17日まで、早大伝統の「集中練習」で走り込みを重ねた。「現在、疲労は残っているが、故障者はいません。戦う準備は整いつつある。泥臭く戦い、優勝に向かって挑戦します」と相楽監督はきっぱり言う。下馬評が決して高くない今回こそ、伝統校の底力が試される。

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