五十嵐カノア、東京五輪で「金メダルかみたい」…昨年サーフィンWCTアジア人初参戦20位

スポーツ報知
日本に帰国し取材に応じたサーフィンの五十嵐カノア

 サーフィンの世界最高峰、ワールド・チャンピオンシップツアー(WCT)のシーズンを終えた五十嵐カノア(20)=木下グループ=が25日、都内で取材に応じた。新競技として採用される2020年東京五輪で「表彰台の上で(陸上・短距離の)ボルトみたいに金メダルをかみたい」と夢を語った。

 ともにサーフィンでプロを目指していた両親が「子を世界に通用するような人材に」と移住した米カリフォルニア州で生まれた。12歳から世界中を転戦し、16年には史上最年少、アジア人で初めてWCTに参戦し20位になった。ボードを1インチ短くし、反りを軽減したモデルで臨んだ今季は、USオープン優勝などで17位に。「100%を出さなくても点数が出るようになった。うまくなったかな」と成長を感じている。20日には国際連盟がWCT上位10位が東京五輪出場権を得ることを発表。「東京への道がクリアになった。トップ10に入りたい」という目標がより明確になった。

 日米二重国籍だが「家族も親戚も日本人。みんなの前で代表として戦いたい」と日本代表として臨むことを表明している。素顔は5か国語を操り、日本滞在時の楽しみは「ラーメンと豚カツ」という20歳。18年はより五輪を意識して世界の海を渡り歩く。

 ◆五十嵐 カノア(いがらし・かのあ)1997年10月1日、米カリフォルニア州ハフィントンビーチ生まれ。20歳。3歳からサーフィンを始め、09年に米アマチュア連盟の大会で史上最多年間30勝を挙げ、10年に全米アマ王者に。16年からWCT参戦。180センチ、75キロ。趣味はゴルフ。日本語、英語、ポルトガル語、スペイン語、フランス語を話す。カノアはハワイの言葉で「自由」の意味。家族は父・勉さん(53)、母・美佐子さん(52)。弟のキアヌ(15)もサーファー。

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