川内優輝、サブ20“単独世界最多”狙う

スポーツ報知
トレンチコート姿で渡米した川内

 公務員ランナー川内優輝(30)=埼玉県庁=が29日、来年1月1日に開催されるニューイヤーズデイ・マラソン(米マサチューセッツ州ボストン)に向けて渡米した。同レースでサブ20(2時間20分切り)なら自身76度目となり、75度の米国人男性ダウ・カーティス氏(65)をかわして“単独世界最多”になる。「世界(最多)記録を確実に目指したい」と拳を握った。

 ただ、逆風が猛烈だ。ボストンの元日の天気予報は快晴だが、強い寒波の影響で最高気温が氷点下13度、最低は同22度(29日現在)。さらに10メートルの強風も予想され、体感温度はぐっと低くなる。まるで業務用冷凍庫(氷点下18度以下)に入れられたような耐久戦。タフさでならす川内も「今回はちょっとやばいと思う。(コース途中に準備する)スペシャルドリンクも温かくしようと思っているけど、それでも凍るかも」と、さすがに悲壮感を漂わせた。

 18年シーズンは4月のボストン・マラソンで「世界の強豪としっかり勝負したい」と表彰台を一大目標に据える。今レース前には、ボストン本大会のコースも下見予定だ。真冬のど根性レースから、最強公務員の新年が始まる。(細野 友司)

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