【箱根駅伝】7~12位が1分以内!復路はし烈なシード権争いに 法大5位、城西大6位に躍進

スポーツ報知
小涌園前を6位で通過する5区の城西大・服部潤哉

◆報知新聞社後援 第94回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)(2日、東京・読売新聞東京本社前―芦ノ湖、5区間=107.5キロ)

 第94回東京箱根間往復大学駅伝競走往路は2日、東京・千代田区大手町の読売新聞社前スタート、神奈川・箱根町ゴールの5区間107・5キロで行われ、東洋大が5時間28分29秒で優勝した。36秒差で青学大が続いた。東洋大は4年ぶりの往路優勝。同じく4年ぶりとなる総合優勝に王手をかけた。

 往路を終え、シード権争いにも注目が集まる。5区の山上りで法大が14→5位、城西大が10→6位、日体大が12→7位、順大は15→8位と大きく順位を上げた。

 “ボーダーライン”の10位は古豪復活を期す中大。5時間34分18秒でゴールした中大の前後30秒差には7位・日体大(5時間33分47秒)、8位・順大(5時間33分54秒)、9位・東海大(5時間34分09秒)、10位・中大、11位・中央学院大(5時間34分43秒)、12位・帝京大(5時間34分47秒)の計6チームがひしめいている。5区で3→15位と大きく順位を落とした神奈川大は中大と3分49秒差。優勝6回の駒大も2分40秒差の13位から上位浮上を目指す。復路は東洋大と青学大を軸にした優勝争いとともに、シード権をめぐるし烈な戦いが繰り広げられそうだ。

 中大・藤原正和駅伝監督(36)「よくやってくれたと思う。何も諦める必要はない。明日も今日と変わらず全員で攻めてシード権獲得に向けてやっていきたい。2区の堀尾が、いい走りをしてくれた。(12位でたすきを受けて)もう少し前で渡してやりたかったけど、あの位置からでもしっかりいいレースをしてくれた。明日は9区、10区が大事になるので、勝負を決めたい」

 中大1区・舟津彰馬主将(2年)「自分としてはあまりいい走りとは言えなかった。(2年ぶり出場で)たすきをつなげたという意味では感慨深いものがある。(往路は10位で)もう少し上の順位でつなぎたかったけど、自分が(12位と)出遅れてしまった。それでも、2、3、4区でかなり耐えてくれて、復路のメンバーにかかってくるので、奮起してやれるかどうかだと思う」

 中大2区・堀尾謙介(3年)「最低限の走りができたと思う。後半の権太坂に向けて余裕を持って走ろうと考えていた。(前回は関東学生連合で出場し)今回はチームで走るということで気持ちの入りようが違った。去年2区を走った経験が生きた。明日はシード権に向けてサポートの面で頑張りたい」

 中央学院大・川崎勇二監督(55)「シード権からは一つこぼれているが、タイム差はそれほどない。4位から12位までは2分以内。明日は混戦になると思うので気を引き締めて、欲張らずに頑張りたい」

 中央学院大5区・細谷恭平(4年)「(16位でたすきを受けて)まず自分がシード権内に入れてあげて、チャンスがあれば5位以内に、と思っていた。(往路は11位で)シード権の見える位置で5位以内も狙える位置にいると思うので、あとは復路に任せてサポートに徹したい」

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