【箱根駅伝】早大5区の安井主将「下馬評を覆したかった」

スポーツ報知
往路3位でゴールした早大5区の安井雄一

◆報知新聞社後援 第94回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)(2日、東京・読売新聞東京本社前―芦ノ湖、5区間=107.5キロ)

 5区で区間2位の快走を見せた早大の安井雄一・駅伝部主将(4年)はレース後、相楽豊駅伝監督とガッチリ握手を交わした。1位・東洋大から4分8秒差の5位でタスキを受けた安井主将は、1分56秒差の往路3位でフィニッシュ。安井主将は「1分でも1秒でも上位との差を縮めたかった」と充実感をにじませた。

 安井はゴールまで残り約8キロの地点で「右のふくらはぎがつりそうになった」という。突然のアクシデントにも、冷静に対処した。「少しスピードを落として、最後は気持ちですね。『行ける。行ける』と何度も心の中で繰り返しました」。出雲は9位、全日本は7位に沈んでシード権を逃し、チームは崖っぷちに立たされた。年末には心ない批判も聞いた。「早稲田はダメだろうと、もうないだろうという声を聞いた。下馬評を覆したかった」。低かった下馬評に奮起し、パワーに変えた。

 前回大会は往路で2位に入ったが復路9位で、総合3位に終わった。前回8区を任され、優勝した青学大に決定的な差をつけられた太田智樹(2年)は2区で区間6位と粘りの走りを見せた。太田は「前回は最後にスタミナが無くなった。だいたい60分だったジョグを80~90分に増やした。1年間スタミナ強化を意識してきました」。

 復路の目標を問われた相楽駅伝監督は「往路ではやるべきことをやれた。復路でもやるべきことを淡々とやりたい」。復路でも昨年の雪辱を狙う。

スポーツ

×