【箱根駅伝】出雲覇者・東海大は出遅れ9位 エース格・関颯人出場回避で暗雲

スポーツ報知
苦しそうな表情でゴールした東海大5区・松尾

◆報知新聞社後援 第94回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)(2日、東京・読売新聞東京本社前―芦ノ湖、5区間=107.5キロ)

 往路2位の青学大を含め、優勝候補の「3強」で全日本大学駅伝王者の神奈川大が15位、出雲駅伝を制した東海大が9位と出遅れた。7位・日体大から12位・帝京大まではわずか1分差の大混戦。順大が8位、駒大が13位と、有力校も10位までのシード権争いに巻き込まれた。

 優勝候補の一角といわれた東海大は9位に沈んだ。スピード自慢の集団も1位・東洋大と5分40秒差がつき、逆転Vは遠くかすむ。両角速(もろずみ・はやし)駅伝監督(51)は「上位3つ(の逆転)はお手上げ」と絶望的な状況に、厳しい言葉を絞り出した。

 1区にエントリーしたエース格の関颯人(2年)が当日変更で出場回避した。故障からの回復が長引いた結果だが、両角監督は「90%走れないと分かっていた。交代の影響で9位ということではない」と影響を否定した。1区・三上は区間7位とスタートダッシュを決めることはできず、挽回しようと焦ったのか、2区・阪口は序盤のハイペースがたたって後半に失速した。

 「箱根一辺倒にはなりたくない」と、コーチを欧米に派遣し最新トレーニング理論を仕入れるなど、独自路線を着実に歩んできたが、10位だった前回と同じくシード権争いにも巻き込まれた。苦境からどう脱するか。

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