城西大・山本&駒大・高本、箱根→実業団でも切磋琢磨

スポーツ報知
城西大7区の山本(左)は、6区・菊地からタスキを受けると、順位を8位に引き上げて、シード権獲得に貢献した

 2、3日に行われた第94回箱根駅伝(報知新聞社後援)で城西大の山本竜也駅伝主将(4年)=福島・学法石川=が7区4位と好走。チームも総合7位に入り、3年ぶりのシード権獲得に貢献した。学法石川勢は山本と郡山二中の同級生だった駒大・高本真樹主将(4年)の4区5位、東洋大の相沢晃(2年)の2区3位など、エントリーした6人全員が出走。母校のライバルの好走も力にした山本は、今春から就職する八千代工業での飛躍を誓った。

 城西大の3年ぶりシード権獲得となる7位に貢献した山本は、誇らしげに笑った。2年時に区間17位と沈んだ7区で2年ぶりの出走。タスキを受けた時点では、往路の6位から3つ順位を落とした9位。シード圏外の11位まで13秒差と迫られたが「流れを戻さないといけない」と冷静に1キロ3分ペースを刻み、1時間5分4秒の区間4位。順位を8位に上げ、シードをほぼ確実なものとした。「前回、予選会で終わってから1年間きつかった。苦労が報われた」と胸を張った。

 高校の仲間の力走も力に変えた。今大会では学法石川出身の選手が6人エントリーし、全員が出走。市船橋(千葉)と並び最多の選手が箱根路を駆け抜けた。2日の往路では2区で東洋大・相沢が首位を死守。さらに、郡山二中から中高と一緒に走った駒大・高本も区間5位で安定した走りを見せていた。「往路を見てみんな強いと思った。自分も続きたいと思った」と山本。翌3日のレース直前には駒大選手の付き添いで中継所にいた高本から「頑張れよ」と声をかけられ「良い刺激をもらってスタートできた」と感謝した。

 総合成績では城西大が駒大(12位)を上回った。山本は「中学から高本には1回も勝てなかった。10人合わせて、ようやく勝てました」と笑った。実業団の八千代工業で競技を続ける山本は「強い選手はたくさんいるので、少しずつ追いついていきたい」と一歩ずつ成長していくことを決意。同じくSUBARUで陸上を続ける高本に対しても「もっと強いと思っているし、これからも目標です」と舞台を変えても切磋琢磨(せっさたくま)していく。(遠藤 洋之)

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