松本薫「やりたい柔道変わった」東京五輪へ「速い野獣」になる

スポーツ報知
強化合宿で長女の似顔絵を披露して笑顔の松本

 2012年ロンドン五輪柔道女子57キロ級金メダルの松本薫(30)=ベネシード=が8日、東京五輪に向け、「速い野獣」への進化を誓った。闘志満点のスタイルで“野獣”の異名を取るが、「やりたい柔道が変わった」と説明。練習から体の使い方に工夫を重ね、「速い野獣。無駄のない動きになるように練習している。コンマ(何秒)の世界ですけど(動きを)速めたい」と狙いを語った。

 この日は都内で行われた強化合宿に参加。昨年7月に第1子となる長女の出産を公表して以降、合宿への参加は初めてだが、出産1か月後には柔道着に袖を通して練習を再開し、一時は69キロまで増えた体重も57キロ前後に。精力的にフルメニューをこなす姿に、全日本女子の増地克之監督(47)も、「まだ全盛期の姿ではないが、気持ちは十分に伝わってきている。チーム全体の活性化につながる」と目を細めた。

 報道陣に今後の抱負を求められると、色紙に娘の似顔絵を描き、「天使! お母さん頑張る」と記した。「自分の夢も諦めないけど子育ても頑張る。何においても言い訳をしない」。3大会連続の五輪出場に向け、8月の全日本実業個人選手権での実戦復帰を目指す。(林 直史)

スポーツ

×