ハーフマラソン日本記録保持者・設楽悠太、東京マラソンで日本記録更新に意欲

スポーツ報知
都道府県対抗男子駅伝に埼玉代表の主将として出場する設楽悠太

 ハーフマラソン日本記録(1時間0分17秒)保持者の設楽悠太(26)=ホンダ=が20日、東京マラソン(2月25日)で、2002年シカゴマラソンで高岡寿成(現カネボウ監督)がマークした2時間06分16秒の日本記録更新に意欲を示した。

 広島市平和記念公園発着で行われる全国都道府県対抗男子駅伝(21日、7区間48キロ)に埼玉の最終7区(13キロ)に出場する設楽悠はこの日、同大会の開会式に出席。「まずは明日、埼玉の優勝のために全力を尽くす。前に見えているチームは全部、抜くつもりです。東京マラソンでは皆さん(報道陣)が考えている以上の走りをしますよ」と笑顔で話した。「日本記録と考えていい?」と問われると「気象条件にもよりますが、それ以上の走りができると思っています」と言い切った。

 双子の兄の啓太(日立物流)とともに東洋大時代から箱根駅伝などで活躍し、2014年にホンダ入社後も順調に成長を続けている。16年リオ五輪1万メートルに出場(29位)。昨年2月の東京でマラソンデビューし、2時間9分27秒で走破した。2度目のマラソン挑戦となった昨年9月のベルリンでは2時間9分3秒まで記録を伸ばした。その1週間前にチェコで走ったハーフマラソンでは10年ぶりに日本記録を更新した。

 今年元日の全日本実業団駅伝(ニューイヤー駅伝)ではエース区間の4区(22・4キロ)で区間賞を獲得。都道府県駅伝の後は、香川丸亀国際ハーフマラソン(2月4日)、唐津10マイル(同11日)に参戦する。約1か月後の東京マラソンまで今大会を含め、3レースに出場する“ヘビーローテーション”で日本記録更新を狙う。積極的なレース参加は最強の市民ランナー川内優輝(30)=埼玉県庁=と共通しているが、設楽悠は距離よりもスピードを追い求める。「レースで仕上げていくのが僕のやり方。練習では30キロ走を2回やるくらいで、40キロ走はやりません」と独特の調整法に自信を見せた。埼玉チームを率いる母校・武蔵越生高の北村亮祐監督は「設楽兄弟の潜在能力は計り知れない。悠太は調子いいので、都道府県駅伝も東京マラソンも、大仕事をしてくれるでしょう」と期待を寄せた。

 都道府県男子駅伝は一般(社会人、学生)が3区(8・5キロ)と7区(13キロ)を、高校生が1区(7キロ)、4区(5キロ)、5区(8・5キロ)を、中学生が2区と6区(ともに3キロ)を走る。

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