青学大・下田、大学ラスト駅伝は13位 3年連続入賞ならず

スポーツ報知
総合13位でゴールする静岡のアンカー下田

◆全国都道府県対抗男子駅伝(21日、広島市平和記念公園前発着=7区間48キロ)

 県代表は2時間22分2秒の13位で、3年連続の入賞はならなかった。序盤やや出遅れたものの、6区の吉田響(原里中3年)が区間2位で4人抜きの好走。13位でたすきを受けた2年連続アンカーの下田裕太(青学大4年)=加藤学園高出=が一時は10位グループに詰め寄ったが、目標の8位以内には届かなかった。

 やるだけのことはやった。8位の入賞圏内と32秒差の13位でたすきを受けたアンカーの下田が、必死に前を追いかけた。「何番でもらったのか分かっていなかった。一時は3人抜いたけど…」。結局、3人に抜き返されて受け取った順位のままでゴール。「きつかったけど、楽しかった」。県勢初となる3年連続入賞には、惜しくも、届かなかった。

 今月10日に胃腸炎を発症していた。「38度の熱で2、3日練習出来なかった」。体調は万全ではなかった。高校の恩師で、県代表の勝亦祐一監督(47)に報告しようとしたら、連絡が入り3区を走る予定だった太田智樹(早大2年)が、インフルエンザで走れないことを知らされた。

 「あ、走るしかないな」と、腹をくくった。急場しのぎでの調整でタイムは昨年に比べ、25秒遅かった。体調不良が原因で後半の粘りを欠いたのも、仕方なかった。

 大学生としての駅伝は今回がラストだ。箱根では8区で3年連続区間賞を獲得するなど、4連覇に貢献した。4月からはGMOアスリーツに所属して東京五輪のマラソン代表を目指すが、「来年も、その(県代表のアンカーの)つもりで1年過ごしたい」と宣言。社会人として新たな一歩を踏み出す下田から、目が離せない。(塩沢 武士)

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