設楽悠太「全部抜きます」有言実行の快走で埼玉3年ぶりV…都道府県対抗駅伝

スポーツ報知
1着でゴールし、ガッツポーズする埼玉のアンカー設楽悠太

◆全国都道府県対抗男子駅伝(21日・広島市平和記念公園前発着=7区間48キロ)

 埼玉のアンカーを務めた設楽悠太(26)=ホンダ=が、連覇を狙った長野の関颯人(東海大2年)ら3人を逆転し、3年ぶり2度目の優勝に導いた。首位の長野と14秒差の4位でタスキを受けると、2・4キロ地点で首位浮上。2位長野に46秒差をつけてゴールした。東京マラソン(2月25日)での日本記録(2時間6分16秒)の更新へ弾みをつけた。(曇り、気温11度、湿度45・7%、北西の風0・8メートル=午後0時30分スタート時)

 ハーフマラソン日本記録(1時間0分17秒)を持つ設楽悠が有言実行の快走だ。「見えてるチームは、全部抜きます」と20日に宣言したとおり、長野と14秒差の4位でスタートすると、2・4キロ地点で関を抜いて首位に立ち、後半一気に突き放してゴールに飛び込んだ。

 「日本のトップとの力の差が分かりました」と関は完敗を認め、千葉史上最高の3位に導いたアンカー・鈴木塁人(青学大2年)も「3~4キロもついていけなかったです」と脱帽。「速さに加えて、強さが出てきた。世界で戦える選手になってきたね」と埼玉チームを率いる母校・武蔵越生高の北村亮祐監督は2年連続7区区間賞を獲得した教え子に目を細めた。

 東京マラソンで日本記録更新を狙う設楽悠は「相手どうこうよりも、自分を信じて走るだけ」。決戦まで1か月。大記録達成の準備は整った。

スポーツ

×