設楽悠、東京マラソンで日本新宣言　瀬古リーダー「４分台も出せる」

　ハーフマラソン日本記録（１時間０分１７秒）を持つ設楽悠太（２６）＝ホンダ＝が２２日、都内で東京マラソン（２月２５日）のエリート選手発表会に出席。日本記録（２時間６分１６秒）を更新する２時間６分１０秒を目標タイムとすることを明かした。

　初マラソンとなった昨年の東京で２時間９分２７秒、同９月のベルリンで２時間９分３秒と順調に記録を伸ばしている設楽悠は「みなさんが一番楽しみにしているのは、日本新が出ることだと思うので」と２００２年のシカゴマラソンで高岡寿成（現カネボウ監督）がマークした大記録を１６年ぶりに更新すると宣言。これには会見に同席した日本陸連マラソン強化戦略プロジェクトリーダーの瀬古利彦氏も「記録、記録と言わないで…」としつつも、「１００％に近い力出せれば、４分台も出せると思ってる」と大いに期待を寄せた。

　昨年１２月の福岡国際で大迫傑（２６）＝ナイキ・オレゴンプロジェクト＝が記録した２時間７分１９秒も意識しており、「ライバルというより（同級生である）大迫君と陸上界を盛り上げていけたら」と男子マラソン新時代を切り開く覚悟だ。

　外国人招待選手で、前回大会覇者のウィルソン・キプサング（３５）＝ケニア＝も会見に出席。目標は自己記録より３７秒遅い２時間３分５０秒と控えめ。だが「あくまで今日走るとしたら、のタイム。これから世界記録（２時間２分５７秒）更新へしっかり調整するよ」と母国でコンディションを整え、万全の状態で決戦に望むつもりだ。

　男子の海外招待選手にはテスファエ・アベラ（２５）＝エチオピア＝ら自己記録２時間６分以内の選手８人を含む１２人がエントリー。国内からは世界陸上ロンドン大会２６位の井上大仁（２５）＝ＭＨＰＳ＝、箱根駅伝５区で３代目「山の神」とよばれる快走をみせた神野大地（２４）＝コニカミノルタ＝らが名を連ねた。