初マラソンの松田瑞生が優勝!30キロ過ぎから独走の圧勝…大阪国際女子

スポーツ報知
初マラソンで優勝、ガッツポーズでゴールする松田瑞生(カメラ・渡辺 了文)

◆第37回大阪国際女子マラソン(28日、ヤンマースタジアム長居発着~御堂筋・道頓堀橋南詰折り返し=42.195キロ)

 2020年東京五輪代表選考会となるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権と今夏のアジア大会(8~9月、ジャカルタ)の代表選考会を兼ねた「第37回大阪国際女子マラソン」は、2017年ロンドン世界陸上女子1万メートル代表の松田瑞生(22)=ダイハツ=が、女子初マラソン歴代3位の2時間22分44秒で優勝し、一発勝負で2020年東京五輪代表2枠を決める「MGC」(2019年秋以降)の出場権を獲得した。

 レースは、25キロ過ぎに動いた。大阪薫英女学院で松田の1学年後輩になる前田穂南(21)=天満屋=が先頭集団を抜け出したが、松田が30・8キロ過ぎに抜いてトップに立った。松田はそのまま首位を守ってゴールテープを切った。

 2位は昨年の北海道マラソンで優勝しMGCの出場権を得ている前田で2時間23分48秒、3位は安藤友香(23)=スズキ浜松AC=で2時間27分37秒(いずれも速報値)で、MGC出場切符を手にした。MGCの出場権は、2時間28分0秒以内で日本人3位まで、2時間27分0秒以内で同6位までが条件。

 松田は、優勝インタビューで「大阪の地で輝けて良かったです」と声を弾ませた。前田を抜いた場面を「並んだところで上り坂になっていたんで、ここがキーポイントになるなと。コース試走でも考えていたんで、勝負をかけられたかなと思っています」と振り返った。

 母の明美さんは鍼灸院を営んで体をケアしているが「自分の親は世界一だと思っています。自慢の親でもあり、心の支えでもあり、一番自分の身体を分かっている人なんで、恩返しできたと思っている。これからも、もっともっと恩返ししたい」と感謝した。

 東京五輪へのMGC出場権を獲得したが「夢が東京五輪への出場。その実現へもっともっとしっかり練習を積んで、頑張りたい」と2年後を見据え、最後に「ありがとうごさいました!イェ~イ!」とVサインで絶叫した。

 松田は1995年5月31日、大阪市住吉区生まれ。大阪薫英女学院高時代に3年連続で全国高校駅伝に出場。2013年にダイハツに入社。昨年の日本選手権で1万メートルで優勝した。世界選手権は1万メートルで19位だった。身長158センチ、体重46キロ。

 松田の初優勝に日本陸上競技連盟マラソン強化戦略プロジェクトの瀬古利彦リーダー(61)は「ダイナミックな走り。将来性を感じましたよね。ニューヒロイン誕生です」と絶賛していた。

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