園田隼が日本人トップの2位 MGC出場権を獲得…別大マラソン

スポーツ報知

◆別府大分毎日マラソン(4日、大分市高崎山うみたまご前~大分市営陸上競技場=42・195キロ)

 2020年東京五輪代表選手選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」への出場権をかけたレースは、園田隼(28)=黒崎播磨=が2時間9分34秒で日本人トップの2位に入り、MGC出場権を獲得した。園田は2時間10分40秒の自己ベストを大幅に更新。MGCへの出場権は、日本人1位で2時間11分以内、あるいは日本人2~6位で2時間10分以内をマークが条件で園田は出場権を獲得した。優勝はデスモンド・モクゴブ(29)=南アフリカ=で2時間9分31秒。

 レースは、30キロ過ぎに先頭集団から園田が抜けだし一時は独走したが、35キロ手前からモクゴブが追いつき、園田の背中にピタリとついて追走する展開となった。39キロ過ぎで一度、モクゴブが先頭に出たが、すぐに園田が抜き返す両者が先頭を奪い合うデッドヒートとなった。勝負は、大分市営陸上競技場のトラック勝負となったが、モクゴブが先頭に立ち、引き離し優勝した。

 園田は「ベストは出たんですけど勝ついう目標には届かなかった。でも、ベストが出たのでうれしい」と話した。壮絶なデッドヒートに「1回前に出られると気持ちが折れてしまうので下がらずに気持ちだけの勝負だった」と振り返った。MGC出場権の獲得に「獲得できただけなんてここから勝負できるということを考えたい」と意欲をみせていた。 

 園田は、1989年4月5日生まれで熊本県出身。熊本国府高校から上武大に進み、2011年と12年に箱根駅伝に出場した。自己ベストは16年の福岡国際で日本人2位となる2時間10分40秒だった。(タイムは速報値)

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