園田隼、日本勢最高の2位でMGC出場権ゲット 自己ベスト1分以上更新…別大毎日マラソン

スポーツ報知

◆別府大分毎日マラソン(4日、大分市高崎山うみたまご前~大分市営陸上競技場=42・195キロ)

 2020年東京五輪のマラソン代表選考会「グランドチャンピオンシップ(MGC)」出場を懸けたレースは、園田隼(28)=黒崎播磨=が2時間9分34秒で日本勢最高の2位となり、MGC出場権を手にした。30キロ地点で先頭に立ち、ゴール直前でデスモンド・モクゴブ(南アフリカ)に競り負けたが、自己ベストを1分以上更新した。(晴れ、気温4度、湿度67%、北北西の風3・8メートル=スタート時)

 抜かれても抜かれても、抜き返した。園田はトラックまでもつれた競り合いに死力を尽くし、自己ベストを1分以上更新してMGC出場権を得た。ただ、優勝はモクゴブにさらわれ、「勝つという目標にはもう一歩届かなかったので、うれしさ半分、悔しさ半分」と複雑な表情で語った。

 収穫は多かった。30キロ地点から「自分の走りができた」と、集団を抜け出しトップに。課題の後半も大幅な減速はなく、渋谷明憲監督は「競り合って走り切れたことは今後につながる」と目を細めた。

 多様なレース展開に対応するため実戦経験を重視し、3月のびわ湖毎日マラソンの出場も検討している。「東京五輪出場は大きな目標。GCで勝負できるようにしたい」。満足することなくレベルアップを目指す。

 ◆MGCレースへの道 東京五輪代表3枠のうち2枠を一発勝負で争うMGCレースに出場するには、〈1〉MGCシリーズ大会で基準をクリアする〈2〉ワイルドカード基準をクリアする、の2通り。〈1〉は国内指定競技会(男子5大会、女子4大会)で大会ごとに定められた順位とタイム以内で走るのが条件。〈2〉は国際陸連公認競技会で日本陸連の設定タイムを期間内にクリアするか、今夏のアジア大会(ジャカルタ)のマラソンで3位以内に入るのが条件。

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