ママさんランナー赤羽「もう一度、強い母校を」城西大コーチ就任への思い

スポーツ報知
城西大女子駅伝部の監督、コーチに就任し日本一へ意気込む赤羽夫妻

 北京五輪女子1万メートル代表で、2014年に引退した赤羽有紀子氏(38)が15日、城西大坂戸キャンパスで会見を行った。4月1日付けで城西大女子駅伝部アドバイザー兼コーチに就任し、夫の周平氏(38)は監督に就任する。

 就任にあたり有紀子氏は「もう一度、強い母校を見たい。そのために、監督のサポートや選手の相談に乗ったりできれば」と話し、指導より裏方で支える覚悟だ。妻の心強いバックアップを受け、「5年で日本一に挑めるチームを作りたい」と周平氏も鼻息は荒い。

 すでに改革は始まっている。昨年の全日本大学女子駅伝では8位でシード権を獲得した城西大だが、1区区間5位と好走したエース福居紗希(4年)らが抜けた穴は大きい。「練習を積んでレベルアップするためにも、まずは貧血やケガの予防をしないと」と周平氏。薬学部医療栄養学科と連携して食生活から見直し、自らの実業団時代の指導から得た体幹トレーニングも取り入れる考えだ。さらに有紀子氏が学生時代によく走っていたという“Vロード”も復活。1周約1・7キロのクロカンコースでアップダウンを利用して脚力強化につなげる。

 有紀子氏は大学女子駅伝で4年連続で区間賞を獲得し、2度の日本一に貢献した。大学卒業後はホクレンに入社。06年に長女・優苗さん(11)を出産した後も「ママさんランナー」として11年の大邱世界陸上のマラソンで5位入賞などの実績を持つ。なお、95年からチームを率いた鈴木尚人氏(51)は退任し、三井住友海上女子陸上競技部のヘッドコーチに就任する。

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