「3代目・山の神」神野「コバンザメ大作戦」で東京マラソンに挑む

スポーツ報知
「コバンザメ大作戦」で東京マラソンに挑む神野大地

 東京マラソン(25日)に出場する「3代目・山の神」神野大地(24)=コニカミノルタ=は24日「コバンザメ大作戦」で2度目のフルマラソンに挑む考えを明かした。マラソンデビュー戦となった昨年12月の福岡国際では序盤に先頭を走るなど出入りの激しいレースで後半に失速。2時間12分50秒で13位、日本人8位に終わった。「福岡は本当にいい経験になりました。マラソンの難しさ、現実を知った。明日(25日)は30~35キロまで先頭集団の背中に張り付いて走ります。コバンザメ大作戦です」と笑顔で話した。

 2月6~18日まで宮崎キャンプを敢行し、クロスカントリーコースを中心に入念に走り込んだ。同時期には母校の青学大も宮崎の同じ宿舎で合宿中だった。原晋監督(50)と3度、食事をともにして助言を受けたという神野は、恩師と同様に「作戦名」を掲げて2度目のマラソンに向けた戦略を明かす。「セコいと言われようとも、終盤の勝負所まで力を使わずに走ること大事。35キロまでコバンザメ大作戦を貫き、35~40キロの5キロを14分台で走り抜きたい」と意欲的に話した。戦略通りに42・195キロを走破できれば、目標タイムとしている2時間10分を悠々とクリアすることは間違いない。

 20年東京五輪マラソン日本代表選考レースのMGC(19年9月以降)出場権の獲得の条件は、2時間11分以内で日本人(すでに獲得済みの選手を除く)3位以内、あるいは2時間10分以内で同6位以内。また、神野の場合、順位に関係なく2時間9分10秒以内で走破すれば、上位2レースの平均が2時間11分以内となり、MGC切符を手にする。「MGCは意識していません。自分の走りに徹して、結果として獲得できればいい」と冷静に話す。

 青学大時代、箱根駅伝5区で大活躍し「3代目・山の神」の異名を取った。東京マラソンでは「コバンザメ神野」として再びサプライズを起こす可能性を秘めている。

スポーツ

×