大迫傑、異例のクロスカントリー参戦で圧倒V

スポーツ報知

◆クロスカントリー日本選手権(24日、福岡・国営海の中道海浜公園)

 クロスカントリー日本選手権が24日、福岡・国営海の中道海浜公園で行われ、シニア男子10キロの部に出場したマラソン日本男子歴代5位の大迫傑(26)=ナイキ・オレゴンプロジェクト=が29分53秒で貫禄の優勝。25日号砲の東京マラソンに出場する設楽悠太(26)=ホンダ=に「一緒にマラソン界を盛り上げよう」とエールを送った。

 誰も追いつかない。大迫はプラン通り6キロ手前で約20人の大集団から抜け出すと「様子を見ようと思ったけど、感覚も良かったので」と独走態勢に。2位以下を全く寄せ付けず、5年ぶりのクロスカントリー大会で優勝を飾った。

 昨年12月の福岡国際マラソンで2時間7分19秒を記録し現役日本人トップとなったが、異例のクロカン参戦。「マラソンに重点を置いて練習してますし、今回もその一環」。4、5月はトラックレースで日本記録に挑戦する予定で「後半苦しかったし、やはり不整地であるクロカンでしか鍛えられない脚筋力、リズムがある」と収穫は多い。

 大迫を中心に若い世代が台頭しつつある男子マラソン。今季絶好調の設楽悠には「同世代だし、彼が頑張ってくれたら『よし、自分も』ってなりますね」。次戦のマラソンは未定だが、ライバルの走りに刺激を受けて、どんな道でも駆け上がる。(太田 涼)

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