至学館大・谷岡学長「怒り沸点。抗議」レスリング栄氏の娘えこひいき報道に

スポーツ報知
告発状が内閣府に出された問題で記者会見する至学館大の谷岡郁子学長

 レスリング女子で五輪4連覇の伊調馨(33)が、日本協会の栄和人強化本部長(57)からパワーハラスメントを受けたとする告発状が内閣府に出された問題を受け、栄氏がレスリング部監督を務める至学館大の谷岡郁子学長が15日、愛知・大府市の同大学で会見。「学生、レスリング部の者たちがわけの分からない風評被害によって深く傷つけられている。本当に心を痛めている」と語った。

 谷岡学長は冒頭、今回の問題で初めて会見を開いた意図を、栄氏の娘で国別対抗戦・女子W杯(17日から、群馬・高崎アリーナ)に出場する希和(24)が「えこひいきでW杯に出るとテレビ番組で取り上げられた。私の怒りは沸点に達した。抗議したい」と説明。五輪3連覇の吉田沙保里やレスリング部員に「ひきょう者」などとメールが寄せられたことも明かした。

 自宅療養中の栄氏の体調については「一時はろれつが回らない状況だったが、体力も気力も快方に向かっている」と報告。栄氏側は一部報道に「重大な人権侵害で名誉毀損(きそん)だと考えている」として訴訟の準備を進めているという。

 内閣府に出された告発状は手元にないが、学長は「さまざまな明らかに事実ではないことが書かれている」と断じた。パワハラの有無については「分かりません」と繰り返した。

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