桐生祥秀、母校の新練習拠点から東京五輪へ「名前もまだまだ広げていきたい」

スポーツ報知
新設された室内走路でポーズを決めた(左から)津波、ウォルシュ、桐生、宮本

 東洋大は29日、川越キャンパス(埼玉)に新設した室内走路を公開した。体育館の建て替えにあわせて建設され、80メートルのレーンが3本設けられた。今春に卒業し、4月から日本生命所属となる100メートル日本記録保持者の桐生祥秀(22)も、引き続き東洋大が練習拠点。20年東京五輪への“虎の穴”を「(トラック表面の)タータンも走りやすかった。いい結果を出して、(自分の)名前もまだまだ広げていきたい」と大歓迎した。

 新設のきっかけは、桐生を指導する土江寛裕コーチ(43)の請願だった。16年春にベイラー大(米国)で桐生らが合宿した際、室内練習設備の必要性を痛感。体育館の建て替えにあわせて、室内走路を併設するように大学側に願い出て実現した。「(短距離では)60メートルまでにトップスピードが出現するので、80メートルあれば加速過程のトレーニングもできる。寒い日や雨の中でも、試合を想定した練習ができる」と大きな効果を期待する。

 桐生は4月いっぱいを練習に充て、今季初戦は静岡国際(5月3日)の200メートルになる見込み。100メートル初戦は、ダイヤモンドリーグ上海大会(5月12日、中国)か、セイコーゴールデングランプリ(5月20日、大阪)となる予定だ。社会人としての一歩を踏み出す日本最速のスプリンターは「100メートル、200メートルを両方走れる選手になりたい。プロアスリートとして、陸上を一段と盛り上げていければ」と目を輝かせた。

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