萩野、400自由形で2位「話にならない」

スポーツ報知
男子400メートル自由形決勝で2位となり、悔しそうな表情を見せる萩野公介

◆競泳 日本選手権第1日(3日、東京辰巳国際水泳場)

 いつもの後半の伸びがないまま、萩野の400メートル自由形は終わってしまった。3分48秒47で派遣標準記録に1秒59届かず2位に終わり、今大会ではアジア大会とパンパシフィック選手権のこの種目での代表決定はならなかった。「少し整理するのに時間がかかる。すごくふがいないし、悔しい。やってやろうという気持ちが強すぎたのか、最初から泳ぎが硬かった」。レース後も混乱が続いた。

 15年に骨折した右肘を手術したリオ五輪以降は感覚に狂いが生じ、本来の自分の泳ぎを見失い苦しんできた。自由形で悩んだのは、水泳を始めてから初の経験だった。開幕前日の2日には「やっと自分の体の一部みたいになってきた」と手応えを口にしていただけに、ショックは大きい。

 自身が持つ日本記録からは4秒57も遅れて逃した連覇。同種目はエントリーしなかった16年をまたぎ、13年から“出場4連覇中”だった。「うーん…って感じです。派遣も切れなかった。話にならないタイム。まだ初日なので頑張っていきたい」。200メートル自由形と200、400メートルの個人メドレーの残り3種目へ、必死に気持ちを切り替えた。(高木 恵)

スポーツ

×