下田裕太の中学時代の恩師・秋岡達郎氏が東海大静岡翔洋高陸上部の長距離部監督に就任

スポーツ報知
東海大静岡翔洋の長距離部の強化を託された秋岡新監督

 青学大の駅伝で活躍した下田裕太(22)=GMOアスリーツ、加藤学園高出=を中学時代に育てた秋岡達郎氏(48)が今月1日付で東海大静岡翔洋高陸上部の長距離部監督に就任し、早くも強化に着手している。「ゼロからのスタート。3年かけて地盤を作っていきたい」。目標に全国高校駅伝出場とともに大学で活躍する選手育成を掲げた。

 短距離や跳躍系の種目の活躍は目立つが、長距離はいまひとつだった翔洋。昨年の県駅伝は男子が12位、女子は長距離部員が1人だけで出場しなかった。新年度から長距離の強化に乗り出し、白羽の矢が立ったのが秋岡新監督だった。自身、富士高でセンバツ出場経験を持ち、野球部の監督をする傍ら、冬場は駅伝部を指導。小山中時代は男子を2年連続で全国に導き、下田ら教え子たちを何人も箱根駅伝に送り込んだ。

 学校から歩いて1分の民家を自腹で購入し、女子寮に改築。今年入部した6人の新入生と新2年生の一人が、3月下旬に入寮し、男子は近くのマンションで暮らす。敷地内にはトレーニング室も用意。トレーナー2人は、寮のそばで整体を開業しながら体のケアをサポートするという。

 公立中教員を25年で早期退職し、進んだ新たな指導者への道。「毎日5時起床で10人分の朝食と弁当を用意しないと」。6時からの朝練習では、毎日10キロを走りチームを作り上げる方針で、1日の日本平桜マラソンでも新1年生を出場させた。かつての甲子園球児の挑戦が始まった。(塩沢 武士)

 ◆秋岡 達郎(あきおか・たつろう)1969年5月9日、東京都生まれ。小学校入学前に富士宮市に転居。富士根北中から野球を始め、富士高に進学。3年春に9番・右翼でセンバツ出場した。卒業後は日体大に進んだ。家族は夫人と2男。

スポーツ

×