ブリヂストンがパラアスリートの義足用ハイテクソールを開発

スポーツ報知
ブリヂストン社が開発した新ソールを手に笑顔のパラトライアスロン・リオパラリンピック代表の秦由加子

 パラトライアスロンで16年リオ・パラリンピック代表の秦由加子(37)=マーズフラッグ・稲毛インター=が18日に都内で、サポートを受けているブリヂストン社が新開発した義足用ゴムソールの発表会見に出席した。

 ブリヂストンは、17年6月からアスリートへのサポート活動をスタート。本業であるタイヤの開発技術を応用し、秦のために、独自のパタン(溝の形)やゴムを使用したソールを完成させた。

 秦は13歳で骨肉腫を発症し、右大腿部より切断。12年から水泳経験を生かし、パラトライアスロンに挑戦している。義足で走る際、接地面には瞬間的にトラックやバス並みの圧力がかかるため、ソールの減りも激しく、従来のものでは「2か月持たなかった」という。滑りにくく、耐久性のあるソールを求めていた中で、新ソールは従来の約2倍にあたる3~4か月以上の耐久期間を誇り、あらゆる天候に対応できるグリップ力も実現した。

 秦は、5月12日のITU世界パラトライアスロンシリーズ横浜大会に出場予定。「横浜で新しいソールを使いたい。滑る不安もなく、思い切り力を出せるので、安心して臨みたい」。真夏の東京パラリンピックへも、心強い相棒になりそうだ。

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