柔道日本代表の茶道体験にルー大柴登場「本物だ」

スポーツ報知
遠州流茶道の師範であるルー大柴(右)と写真におさまる阿部一二三

 柔道の男子日本代表選手らが18日、今夏の世界選手権などに向けた強化策の一貫で、都内にある遠州流茶道宗家の茶室に出向き、茶道を体験した。遠州流茶道は、江戸時代初期の大名茶人で総合芸術家として有名だった小堀遠州が流祖。教授の小堀宗翔さんから、430年の伝統を持つ格式ある大名茶道の作法などの講習を受けた。

 発案者の井上康生監督は「茶道は柔道と同じく道を究めるというところで、結びつくものがたくさんあると感じた。一つ一つの言葉、作法。たくさんのことを学ばせていただいた」と感謝。17年世界選手権66キロ級金メダルの阿部一二三(20)=日体大=は「初めてだったので楽しかった。こういう経験はなかなかできない。自分の柔道に生かせれば」と刺激を受けた。

 講習には、選手が驚く人物も参加した。茶や菓子を運ぶ一人で、タレントのルー大柴さん(64)が登場。意外な形での出会いに、選手も思わず「あれルー大柴さんだよな」「本物だ」と声を漏らした。

 「50歳を過ぎて、変わったことにチャレンジしようと思った」と茶道を始めたルーさん。「テレビでは動の部分があるけど、ここに来ると静の部分を感じて心が落ち着く。作法もディフィカルトで最初は自分に合ってないかと思ったけど、ストーンの上にもスリーイヤーズ(石の上にも3年)という言葉がある。やっているうちに少しずつできるようになって、興味を持ち出した」。14年間、茶室へ週に3~4日通い「大柴宗徹」として遠州流の師範の資格を持っている。

 講習後、選手との記念撮影にも応じたルーさんは「みんな若くて好青年。日本の柔道がすごく盛り上がってきているし、井上監督も頼もしい感じがする」と笑顔。「茶道をやっていると、いろんな意味での視野が広がる。静と動のトゥギャザー感を柔道に生かして、ぜひ東京オリンピックで頑張って欲しい」と独特の言い回しでエールを送った。

スポーツ

×