右代、男子十種2位ターン…教員で五輪だ
スポーツ報知
◆陸上 東京混成競技大会第1日(21日、駒沢陸上競技場)
男子十種競技は前半5種目を行い、日本記録保持者の右代(うしろ)啓祐(31)=国士舘クラブ=は3930点の2位につけた。今月から母校・国士舘大の講師となり、教員と選手生活を両立する第一人者。22日の後半5種目で逆転Vを目指す。リオ五輪代表の中村明彦(27)=スズキ浜松AC=が4099点で首位発進した。女子七種競技は4種目を行い、昨夏の左膝前十字靱(じん)帯断裂から復帰戦となったヘンプヒル恵(21)=中大=が4位につけた。
身長196センチの右代が、伸び伸びと躍動した。14メートル58の砲丸投げと、2メートル01を跳んだ走り高跳びで全体トップ。最初の100メートルで4・4メートルの向かい風をもらって11秒62にとどまった劣勢を挽回し、首位と169点差の2位につけた。「不運な風があった中で、食らいつけている」とうなずいた。
前所属のスズキ浜松ACを円満退部し、今月から母校・国士舘大体育学部の講師に就任。主に体育実技指導を週7コマこなしながら、選手として20年東京五輪を目指している。「(以前から)指導者になりたかった。100メートル、走り幅跳び、走り高跳び…。ほとんどの競技の生の動きを見せて、ポイントを押さえた指導ができる」と胸を張る。
今大会は、2連覇を目指す今夏のアジア大会(ジャカルタ)代表選考を兼ねている。「笑顔でやりきった、という姿を見せたい」と最終日の逆転Vを見据えた。